たまゆら童子
京の都の片すみに、人々の信仰を集める小さなお堂があった。
霊験あらかたな観音様を祀るそのお堂は、如意輪堂と呼ばれ、今日も誰かが、願いをかなえにやって来る――。
様々な人々の心模様が不思議な童子との出会いによって導かれていく…。
華麗な筆で描かれる平安幻想絵巻! 「三カラット純白無疵 ファイネスト・ホワイト。
丸ダイヤ。
プラチナ一匁台リング」(宝石商鵜飼忠兵衛ノ手帳ヨリ)昭和初期、九州の石炭王が娘に買ったこの指輪は、不思議な運命をたどり、人々の欲望と愛憎に巻き込まれてゆく。
可憐な新妻の手に輝いて朝鮮半島にわたり、焼け跡の東京で栄える男の手に落ち、学生デモに揉まれ、日米安保後の高度成長に沸く東京で工事現場に働く少年のポケットに収まるまで……ダイヤの華麗な流転を描いて、読みごたえある12篇の連作推理。
はるか昔――9世紀のこと。
北の果てノルウェーに“神の槍(アースゲイル)”と名づけられた少女がいた。
彼女の婚礼の宴の最中、ヴァイキング“夏鳥”のレイヴに襲撃され、戦利品とともにアースゲイルも奪われてしまった! 鷹のような鋭い瞳を持つ彼女には、“神の槍”を取り戻し、果たさねばならない使命があった―…!! 表題作「神の槍」のほか、アールヌーヴォーの画家アルフォンス・ミュシャが出会った男が語る、サラ・ベルナールのラブストーリー「薔薇の柩」、ドイツの古城を舞台に禁断の愛憎劇を描くオカルト・ロマン「聖アントワーヌの呪縛」を同時収録。
女子高生のサツキは、3ヵ月前にアフリカに旅立った考古学者の父と姉が行方不明になっていた。
留守の間、父の教え子で大学院生の日高と一緒に暮らしていたサツキのもとに、ある日父から航空便が届く。
そこには「使者が来る。
迎え撃て!!」という謎のメッセージとともにミイラ化した1本の左腕が同封されていた。
ミイラ化した手は、ヤコブの左手と呼ばれ、やがてサツキの左手に宿ることに…。
ちょっとHで、ちょっとミステリアス。
みやすのんきが挑んだSFの新たな境地。
貧しいギルと、良家の子女ジェニファ。
ニューヨークの路地で出会った幼い二人は恋に落ち、いつかギルの故郷へ二人で行くことを誓い合う。
しかし身分の違いが恋を妨げ、二人には別離の時がやってくる…。
約束を信じ、ひたむきにギルを愛するジェニファの愛の行方は…。
表題作をはじめ、全4編を収録。
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