すっくと狐(6)

唱の嫁になろうとする実花に、さまざまな妖怪たちが離れさせようと近づいてくる。
唱がいかに悪党かという幻を見せて実花に迫るが、実花は唱への愛をもってそれらを跳ね除ける! 人間の実花と、狐の唱――。
この二人が織り成す愛の運命はいかに……。
初午の祭を楽しんでいた実花たちの前に突如現れた、猫の頭と鳥の体を併せ持った不気味な生き物――猫頭鳥。
そして、その猫頭鳥を喰らおうとする鬼たち。
それは外つ国(とつくに)からの先陣だった! 町は奴らに乗っ取られそうになのに、唱は姿を消してしまい……。
鬼や妖を見ることができる弓弦。
上杉家の女は、みんな人間以外のモノを見る目を持っているのだが、弓弦は母や祖母よりもよく見えてしまうのだ……。
弓が上手で、きれいで、なんでもできる女の子だった弓弦の過去、そして実花との運命的な出会いが明からになる。
妖たちを調伏し、稲荷狐たちの魂である“宝珠”を狙う人間たちが現れ、東京で天狐狩りが始まった!! 首謀と思われる老人とその下で怪しく動く手下・槐の目的は何なのか!? 玄孤・唱は“寺”と呼ばれる不気味なビルに潜入するが――。
伯父さんの新盆のため、実花は唱と離れ、実家がある村に戻った。
しかし、「実花には狐が憑いているからご先祖さまが帰れない」と村人たちに罵られ、彼女は監禁されてしまう。
この時、村には精霊を喰らう意地汚い鬼がおり、村もろとも喰い尽くそうとしていた……。
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